あるページで……、男女のジェンダーの特徴をそれなりに整理した記事を見たのですが、ちょっとその「男性」のとらえ方には失望を禁じえませんでした。
そこに書かれていた男性の特徴とは、「攻撃性」だとか「かたよった脳になりやすい」とかはいいとして、「男にとっての親密さとは、ともに働いたり競争したり、仕事に有用な情報を交換したりすること。 互いの優劣関係がはっきりしていること」といったこと。「優劣関係」の中で上にペコペコ、下には取り込みないしいじめといったこういう男性は、今の管理社会のサラリーマンの一部にはたしかに少なくないのかもしれませんが。
そのページを見て最初に感じたことは、これを書いた男性は、男性であることに嫌気がさしているのではないか、女性への憧れの表明ではないかという同情でした。けれど、まりっぺさんの「ネット上の男たち」 という記事を見ると、今のネット好きの男性の書いた正直な自己分析に見えてきてしまいます。上下関係には従順だということは攻撃性は弱いものにしか向かないことになりかねません。

以前見た男脳女脳判定のページでは、女性は集団生活を好み責任感に欠ける傾向があるとか、男性は責任感が強く孤独を好み、自分の大事なもの(家族とか)を守るためにはたとえ一人になっても外敵と戦い抜くといったことが書かれていました。アメリカ西部劇のヒーローのようなのですが、男性の理想像の一つではあるのでしょう。
日本の股旅物でも同様で「たとえお縄を頂戴しても」戦い抜くのが男なのですが、こちらでは見返りの家庭的な幸福は求めずに再びさすらって行くのが男でした。

けれど現代社会の複雑さの中では、戦う相手が巨大な暗黒星のような認識に達してしまう男性もあるのかもしれません。そのときは、男性も範囲を狭めた自分なりの落とし所のようなものを見つけるなりしないといけないのかもしれません。
あるいは東洋的な遁世という発想を、生活のところどころに取り入れることはいかがでしょう。
ときどき見かける真面目すぎるFtMさんを見ると、男性的な観念性や、飄々とした風流人の発想を取り入れたらいいのにと思うのですが、ちょっと難しいのかもしれません。MtFはトランスすること自体が男性的な遁世にすぎないこともあり、その限りではどこまで行っても男性的なわけですから、FtMとは単純な裏返しではないわけなのでしょう。

Comment

印象として、女子はおしゃべりで日常的に「遁世」できるけれど、男子は自分の中に入り込んで(趣味とか)リラックスするひとが多い気がします。
その辺のフレキシブルさが重要かと感じています。

女性概念としての遁世

女性とは日常的に「遁世」できているものだというご指摘、気づきませんでした ^^;;
歴史上の奇人と称される世捨て人のような人たちは全部男性であることから、遁世とは男性的な概念かと思っていました。けれど哲学的な屁理屈をつけなければ遁世できないのが男性なわけなのですね。
そういう女性のフレキシブルさを、捨ててしまおうとするところにFtMの人の苦労の元があるのでしょう。生まれる前はみんな女だったのですから、MtFのトランスは回帰という言葉さえ懐かしい響きの行為なのですが、FtMの人にはあまり無理をしないでほしいと思います。
レスが長くなりますが、かつて杉浦日向子さんが若隠居を宣言したのは、ご自身の難病に気づいてからだったと思います。「病気」の認定のことはよくわかりませんが、MtFと違って、FtMの人は特別の自覚が必要になってくるわけなのでしょう。

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