旧約聖書に、神はアダムの肋骨からエバを作ったという話がありますが、意味はよくわかりません。
あるエスキモー(グリーンランドイヌイト)の話では、最初の男は大地から生まれ、女は男の親指から生まれたとか。
東アフリカのある部族(ヴァザニャ族では、神は最初に男を一人だけ作ったけれど、男は孤独に耐えられなくなったので、神は8日目に女を作ってくれたという話。
男が先という話はわりと多いようです。

北米のある部族(ブラッド族)では、神は最初に一人の女を作ったけれど、口が縦に裂けていたので、口を作り直し、その後に数人の女と男を作ったそうです。男たちは女を恐がって別々に住んでいたけれど、神様にハッパをかけられてなんとか一人づつ夫婦になったとか。
西アフリカのある部族(エコイ族)では、最初は女ばかりだったけれど、神が間違って一人の女を殺してしまい、神はそれを詫びて女たちに望みのものを与えようと言ったら、女は自分たちに奉仕してくれる男が欲しいと言ったとか。女性優位の社会らしいです。

日本の古事記では、男女未分の神が何代か続き、次に夫婦の神が何代か続き、神代の物語がいつのまにか人間の時代の物語に移って行ってしまいます。どっちが先かということはありません。

感想としては、こういうのは男性または女性が優位な社会において、その理由を説明する必要から生じた物語のようで、どちらが優位ということもなかった日本人などは全く関心がなかったようです。神話といってもそれほど古くて深い意識から生まれた話ではないような感じです。参考にした本は、大林太良他編『世界神話事典』(角川書店)

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