今日はスカトロジーの話なので、嫌いな人は注意してください。

8/24の記事の「難を転じる変身の場所」とは厠(かわや)のことでした。
ところで英語のトイレという言葉は、フランス語から来たのだそうで、もとの意味は「化粧室」。そのさらに古い語源は「麻布(あさぬの)」の意味だそうです。化粧台の上に麻布を敷いたからだとか、麻布は衣料一般のことなので「着替え部屋」の意味でもあるのだろうという話。
トイレというのは、日本でも西洋でも、着替えや化粧と深い関係にあるものだということになります。
日本語の「かわや」の意味は、川に建てたからだとか、母屋の側に建てたからとかいわれますが、変わったり交わしたりの「交屋(かわや)」の意味ではないかというのが、8/24の記事で紹介した本の著者の説です。

人間は土から生まれて土に帰るといいます。死んで土に帰るというのは事実としてよくわかりますが、「土から生まれる」というのが今一つぴんと来ません。母体を大地にたとえて言ったのだというのも、抽象的すぎて後から考えた知識みたいです。
生まれてまもない赤ん坊を雪隠参りといって厠に連れて行ってうんちを食べさせるようなそぶりをする民俗習慣もあったそうです。厠は大地の奥に通じているものなので、大地から生まれたことを確認するために雪隠参りが不可欠なのではないかという話。
母体の中からこの世に現れるものという意味で、赤ん坊とうんちを同一視していたように見えるところもあったらしいです。
となると二種類の性交の意味はどうなるのでしょう。人間の命を新しく再生させるのがVの交わりだとすると、Aの交わりは大地の再生になるのかどうか。

フランスのベルサイユ宮殿にはトイレがなかったらしいですが、日本の京都の宮殿も、同じ建物内にはなかったようです。けれどその代わり、おまるのようなものがあって、犬張り子のような形をしていた、というか、犬張り子におまるの機能があったらしいです。犬張り子は出産のお守りでもあったのですが、大地の象徴物を秘めたお守りという意味だったのだと思います。

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黄金譚

西洋ではよくそれは黄金にたとえられたそうですが、大地から生じた金属の、その最も聖なるものという意味なのでしょう。日本でも同様だったらしいです。
さらに、僧と交わって妊娠したと思われた稚児が黄金を出産したという今昔物語の話もありました。
http://hatopia.blog10.fc2.com/blog-entry-175.html
こういう人の命にも等しい黄金への信仰は、もちろん物としての黄金のことであっていわゆる拝金主義とは違いますが、大地への信仰のことだったのかも。
ギリシャ神話では、両性具有の美少年サルマキスの父のヘルメスは、錬金術師の神ともなったのですが、ヘルメス自身が両性具有だったからなのかも。……いろいろ想像するのも面白いです

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