ローカル駅にて
ローカル駅にて
 三橋順子さんの「鉄道趣味と女装者」というエッセイがあります。鉄道趣味とは、時刻表片手にローカル線を乗りつくしたり、模型趣味に興じたり、ほとんど男性の趣味なのですが、なぜか「女装者」にそれが多いというお話でした。軍事マニアやバイクの好きな人もトランスジェンダーに多いと書かれています。

 私はたくさんの人のことは知らないのですが、ほかに船の模型の好きな人、軍用艦が好きな人も知っています。
 私自身もむかし鉄道模型の趣味があったのですが、私の場合、線路や駅舎だけでなく、トンネルや鉄橋や、丘の上に家を配置したりして、情景模型を楽しんでいました。駅のホームには小さな人形が電車を待っています。家の模型は、もう少し大きいものだったら、室内のインテリアまで工夫して人形を住まわせたいところでした。そこまで行くとドールハウスなどの女性の趣味に近づくのかもしれませんけれど。

 船なら軍用艦、スクーターではなくバイク、というのは、流線型のボディではダメということなのかもしれません。だとすると鉄道もやはり蒸気機関車がいちばんなのかも。いかにも金属的で、機械の仕組みそのものがむきだしになっているようなディティールです。20世紀初頭にそういった造形を美術作品として取り上げた未来派と呼ばれる潮流がありました。
 未来派については、稲垣足穂のエッセイなどで漠然と知っていただけなのですが、最近いろんな解説ページを読むと、少し違和感を感じる部分があります。それは一つは男性主義のような考え方であり、もう一つはファシズム礼讃の政治傾向に走ったことです。男性主義とは、もしかすると同性愛のことになるのかもしれませんが、よくわかりません。ファシズムというのも英雄待望論なのかもしれませんが理解できません。
 そんなわけで、謎の探索は行き詰まったというわけです。
 模型趣味の場合は、ある種のフェティシズムが基底にあるのでしょうが、それ以上のことは、よくわからないのです。(2005/5/30)

参考
まりっぺのつぶやき〜「鉄道オタクとアスペルガー症候群」「自閉症スペクトラムと性のゆらぎ
(追加) とても難しい問題なのですが、上記のページに、「知的障害を伴わない自閉症の一種」のアスペルガー症候群の特徴と、鉄道オタクと呼ばれる人々の傾向が類似しているという指摘があります。特定のものへのこだわりが強く、暗記が得意だが、他人の意見はあまり聞かない、IQは高いが読解力に難……など。
鳩子は暗記が苦手で、いろんな人の意見を聞きすぎて迷ってばかりですから、その点は違うのですが……。
もう一つのページは、自閉症とTG(特にFTM)の特徴が類似するという指摘です。社会への適応に難があるということ以上の共通現象があるようです。

Comment

Comment Form

(変更可)
管理者にだけ表示を許可する

Trackback