「鳩子の忘れな草紙」では古典文学も読んでみます。
 最初は『秋夜長物語(あきのよのながものがたり)』。テキストは、ちくま文庫『お伽草子』の現代語訳版。
 室町時代ごろの成立といわれる、僧と稚児の物語ですが、前半は恋愛ドラマ、後半は冒険ドラマという構成で、とても面白いストーリーです。
 詳しい内容を紹介したいのですが、その前に確認しておかなければならないことがあります。

 現代語訳で「年の頃十六歳位に見える少年が」という部分がありますが、原文では「よはひ(齢)二八ばかりなるちご(稚児)の」となっています(「二八」とは掛け算で十六のこと)。「稚児」という言葉を「少年」と言いかえている部分がかなりあるのです。今は、少年愛という言葉が定着してしまっているので、「少年」と訳したのでしょう。けれど、この「少年」という言葉から「男子」だとか「幼い」という連想をもつのは誤解の元になるということです。
 「年の頃十六歳」ですから、普通は元服を終えた成人であるはずです。ではなぜ十六歳の「男子」を稚児と呼ぶのかというと、成人男子としては元服をしていないからなのでしょう。3/1「鎌倉放生会職人歌合」のところでも「うなひ」という「童」の意味の言葉が出てきましたが、神仏に関る特殊な成人男性としての持者のことを「うなひ」とも呼んでいました。一般人とは別の聖なる立場の人をそう呼んだわけで、「稚児」もまた似たような意味でそう呼ばれたと見てよいと思います。
 十六歳であっても成人男性とはならないわけなのですが、服装も男装ではなく、女装でした。絵巻に描かれた稚児と女性を区別することはほとんど不可能だともいいます。この物語に出てくる稚児の梅若は、十六歳まで牛車に乗ることはあっても土を踏んだことはなかったということで、したがってからだつきまで成年男性とは程遠く、ほとんど女性そのものと見なしたほうが、むしろ事実に近いわけなのです。「年の頃十六歳」の女性と見るなら、まさに結婚適齢期の女性なわけです。
 そのような点に注意して読み進めてみましょう・・・・というところで続きは次回です。^^ゞ →秋夜長物語その2

楽天ブログのとき次のところからトラックバックがあったようですが、データ移動のときのミスで 5/8 の記事に付いてしまいましたので、こちらにリンクを載せます。
無精庵徒然草 - 夜長…深き淵見る

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Comment

16歳でも個人差が大きいからなー♪

うちの息子は16歳の頃、ようやく声変わりが始まりかけていたが、まだまだひょろひょろの子どもであった。18歳となった今も、声変わりはたぶん終わったと思うが、まだまだひょろひょろで、めんこいガキンチョにしか見えない。たぶん小学生、と言っても通用する範囲だ。私自身もかつてはそうだった。
まして、その昔の16歳ってことは、本当に、どんなものであろう???
そのウイウイしさが、おいしい話なのでしょうね?

人生50年の1/3が16歳

ですから、20歳前には肉体の衰えが始まったのかもしれませんね。でも15歳までの成長が現代より急速だったという想像も難しいような気もします。中途半端のまま老いてゆくような感じなのでしょうか? 髪型や服装による識別は今より重視されるかも。
40歳の不惑とは、隠居するので惑うことがないという意味ですが、今の私、男性からメールをもらったりすると、うれしくなってしまいます。^^
18歳になる息子さんがいらっしゃるのですか♪
(*^.^*)

Re:人生50年の1/3が16歳(04/11)

>今の私、男性からメールをもらったりすると、うれしくなってしまいます。^^
>18歳になる息子さんがいらっしゃるのですか♪
>(*^.^*)
たぶん何歳になっても意識する相手からメールもらったら嬉しいですよね♪
18歳の息子がいます。大学生です。
「まだ親から離れて生活できる自信が無い」とか言って家から通える大学に行っているのです。ヤレヤレ 人生の1/3と考えると今の子どもは30歳くらいまで子どもやっててもいいんじゃないかな?
そうすると鳩子(^o^)さん は、まだ青春の真っ最中!私も、まだまだ若者ですわ!

30歳まで

子どもをやられては、親御さんは経済的にも大変でしょうけど、子どもらしい一面がその人の魅力になることはよくありますよね。
 歴史の流れを人の一生にたとえる話がよくありますが、
一日一日を一生にたとえてみると、毎朝、青春のときが訪れますし、寝覚めも良いのではと思います……。

URLのことなど

鳩子さん、わざわざご指摘、ありがとうございました。
早速、URL、変更させていただきました。
改めて、記事を参照させていただいたこと、お礼申し上げます。

無精庵の

無精庵のやいっちさん、どうもありがとうございます。
最近も鳩子のページについてコメントしていただいたみたいですね。
うれしかったです。
やいっちさんも趣味が広くて面白い人なんでしょうね♪

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